環境技術・情報

多段土壌層処理装置

多段土壌層処理装置とは?

このシステムは土壌の持つ浄化能力を最大限に利用し、生物処理と物理化学処理を組み合わせた画期的な処理法で、窒素・リン含めた高度処理が可能です。

多段土壌層処理装置の構造

三瓶フィールドミュージアム汚水処理施設

多段土壌層処理装置の用途

  • 窒素・りん上乗せ基準適用地域での高度処理施設
  • 公演等の汚水量の季節変動が大きい施設の高度処理施設
  • 放流先が農業用水路になる施設の高度処理施設
  • 水資源の乏しい地域(離島、瀬戸内地域等)での中水利用施設

フローシート

多段土壌層処理装置の特徴

  1. 能力が高い 多段土壌構造のため土壌と汚水との接触効率が高く、単位面積当たりの浄化能力が高いシステムです。
  2. 窒素・リンの高い除去が可能 透水性の良い土壌(ゼオライト等)と有機物、アルミニウム、鉄を多く含む土壌を組み合わせることによって硝化・脱窒及びリンの吸着除去が可能となりました。
  3. 負荷変動に強い 流入負荷変動や季節(温度)変化の影響を受けにくく、長期間安定した処理水質、透水性が得られます。
  4. 維持管理が容易 薬品など使用しないので土壌表面の植生の手入れをする程度でランニングコストはほとんどかかりません。
  5. 処理水、土壌の再利用が可能 処理水はトイレの洗浄水、庭野散水等の中水道として再利用が可能です。また、使用済みの土壌は窒素・リンに富み、庭や畑地への還元・再利用も可能です。
  6. 装置上部の有効利用 装置上部には芝生を植えたり、花壇、菜園としても利用できるので、土地の有効利用が図れます。また、周辺の景観ともよく調和します。