忌部浄水場・水道事業の紹介 ③送水・配水施設と各浄水場の巡視点検について

当社の上水道事業について、忌部浄水場の業務を全3回にわたりご紹介いたします。
第3回目は、忌部浄水場外で行う送水・配水施設の巡視点検と各浄水場施設点検についてです。



送水・配水施設は、浄水場で処理した清浄な水を必要な水量、必要な場所に送水および貯水する施設です。

配水池、ポンプや送水管、配水本管・支管、バルブなどで構成されており、皆様のところへ水を運んでいます。

当社では、施設の機能維持のために巡視点検や監視を行っています。送水・配水施設の大部分は管路で構成されており、地中に埋設されているため直接目で確認することが困難です。

そのため、忌部浄水場の中央監視室にて24時間365日漏水などの問題がないか監視しています。

ここでは、配水池とポンプ場の巡視点検のご紹介をいたします。

■配水池巡視点検

 配水池とは、浄水場で処理した清浄な水を皆様のところへ配水する前に一時的に蓄えておく設備施設です。

 基本的に1日の水需要の変化に応じて水量の調節を行っています。また、事故や災害時のことを考えて余裕を持った貯水も行っています。

 水質や制御盤の点検のほか、施設内に異常がないかを確認しています。

  
 カナツ技建工業本社から
 一番近い場所にある春日配水池


■ポンプ場巡視点検

 ポンプ場は水を低いところから高いところへ圧送するための設備施設です。ポンプは役割によって取水ポンプ、送水ポンプなど呼び方が変わります。

 通常、2台以上のポンプが設置されていて1台が故障しても、もう1台のポンプで水を送ることができるようになっています。

 ポンプの状態確認のほか施設内に異常がないか確認しています。

  
 竹矢ポンプ場

当社が巡視点検を行っている浄水場は、忌部浄水場の他に9箇所あります。

忌部浄水場および県受水(島根県から受水した水)から給水することができない地域への給水を行っており、運転管理やろ過池の削り取り、薬品管理などいつも飲む水に必要な点検作業を行っております。

その中の1つである片江浄水場では、忌部浄水場ほどの規模はありませんが、島根町、美保関町にある施設の運転管理の拠点として、当社職員が常駐し業務にあたっています。

 
片江浄水場