忌部浄水場・水道事業の紹介 ②採水、緊急地下貯水槽点検業務について

当社の上水道事業について、前回に引き続き忌部浄水場の業務を全3回にわたりご紹介いたします。
第2回目は、採水業務と緊急地下貯水槽点検についてです。


水道は、常に水道水の水質基準に適合した安全で良質の水を提供することが求められています。

このため、水源から末端給水栓までの、水道水質に影響するおそれのある全ての段階を範囲とする水質管理を行う必要があります。

採水業務は、水源、各浄水場・管末等54施設で水質検査に必要な水の採取および検体の運搬を行います。

採水の手順が適切でなければ、検査結果が変わってしまいますので、水質検査計画に基づき、原水から給水栓に至るまで検査内容に沿って決められた手順で採水を行っています。


採水の様子                     残留塩素濃度測定


また、緊急地下貯水槽点検業務は、緊急時の飲料水確保のための機器の動作不良防止の点検業務です。

緊急地下貯水槽は、普段は水道管の一部として常に正常な水を循環させていますが、震度5強の地震が発生した際、自動的に約5500人の3日分に相当する50㎥の水を蓄える構造になっています。

断水地区への初期動作として応急給水に使用されます。点検の頻度は計画に基づき、適正な周期で実施しています。